文化交流

トンカーワット農民会次世代農家育成プロジェクト2012.10.06

トンカーワット農民会は今年、日本向けホムトンバナナの栽培を開始して 20年の節目を迎えた。
農民会はかねてから農業後継者の暫減傾向を憂慮していたが、 ホムトンバナナ栽培20年の節目にあたり、
次世代農家の育成に取り組むこととなった。

地元の小・中学校と提携し、農民会の理事や支部長が20年の間に確立してきた 無農薬栽培の農業技術を
次世代に教えて行くプロジェクトである。
現在地元サハコンパタナ中学の一年生2クラスの生徒70人がこれに参加している。

10月5日、貫専務を団長とする大阪よどがわ市民生協の訪タイ団6名はこのプロジェクトの活動を視察した。
プロジェクトは子供達が週に1回農作業を体験(週3時間)する形で進行中だが、予期せぬ効果も上がっていると農民会のソムヌック理事長は語る。


先ず、子供達の意識が変わりつつあるという。
ほとんどの子供達が農家の子達だが農業に関心がなく、公務員や会社勤めに憧れていた。
実際我が家で農作業を手伝ったこともない子が多かった。
ところが、このプロジェクトに参加するようになって、
農業の楽しさを発見し、気づいたと言う。
また、自分達で作った作物を自分達で収穫し、売って稼ぐ楽しみも発見した。
人に頼ったり、勤め人になるより自分の力で成し遂げることのできる農業の魅力を
肌で感じとった子が出始めているとのこと。

父兄にも変化が現れてきたそうだ。
子供達の作業に進んで参加し、教えたり一緒に楽しんだりしている姿が出てきたのである。
近所の他の学校三校から参加したいとの要請も来ていると
ソムヌック理事長はうれしい悲鳴である。

地域の行政も動き始めた。
次世代農家育成プロジェクトにタイアップし、ラメー郡内の各村に1村1バナナ圃場運動を決定した。
予算も決まり農民会と行政との話し合いの回数も増えている。
農民会は長い先を見つめた持続性のある運動にして行こうとしていて、そこに腐心している。

大阪よどがわ市民生協はこのプロジェクトを側面から支える活動を模索しようとしていて、
今回の訪タイ団の主たる目的の一つに、実際に活動を見、関係者から話を聞くと言う事が含まれていた。
7月のパルシステム・タイ産直協議会総会では既にこのプロジェクトの支援を決めている。
両生協は、日本の農業後継者育成が手ひどい遅れを取っている事を直視しながら、
タイでのこの新しい経験を日本で生かす道をも探ろうとしている。

山の傾斜面の写真はプロジェクトの延長で青年(主として学生)を対象にした試みである。
斜面の農地は農民会の理事が提供し、若者に呼びかけてバナナ栽培の経験者を
増やそうと言う試みである。
植え付けから栽培、収穫までを青年達が中心になって進め、農民会のリーダーが
技術指導や側面支援に当たる。

これらの活動が何の問題もなく首尾よく進んで行く保証はない。
むしろ、新たな問題に突き当たることの方が多いかもしれない。
しかし、20年の農民会の活動が新たな地平へ歩み出そうとしているのは確かではなかろうか。

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