



7月29日、パルシステムの農産仕入を担当する(株)GPSの職員お二人がイサーンバナナグループを訪問しました。果実部の佐藤さんと品質管理部の畑さんで、今回のタイ視察はGAPの基準と照らし合わせての圃場と作業場の点検が主な目的です。このあとイサーン視察後は中部、南部の全産地を点検するというハードな日程ですが、その報告は別記事でご覧下さい。
イサーングループはまだ開発途上でもあり出荷量も少ないため作業場も小規模でそれほど整備されているわけではありません。リーダーのジャカリンさんは近い将来、他の産地のようにキチンとした作業場を作る計画があるようで、そのときには作業場の管理の在り方など指摘されたことが生きてくるでしょう。
その後、19人のグループがやっているトーンサーイ地区の集団圃場などいくつかの圃場を視察しました。集団といってもそれぞれの個人管理の圃場が隣同士で作っているという状況で、少しずつやり方が異なるところがあるとのことですが結果を比較し参考にできるという利点もあります。個人圃場でも隣同士なので時には作業を手伝い合うとのことです。来月中旬より収穫が始まるが結果に差が出ると仲間同士で不協和音が出なきゃいいけどなんて余計なことも考えたりしましたが。同じ地域なのでずっと仲良くやってほしいです。
ファオライ郡ではこれからバナナを作ってみようか考えている生産者が20数人集まっており、パルシステムの注文案内を見せながら説明しました。やはり生産者はバナナを作って本当に日本が買ってくれるのかということが気になるようです。どこでもそうですが注文案内を見ると日本でバナナがいくらで売っているのかということが一番気になるところのようです。
「こんなに高いのはおめえらがすごく中間搾取してるんだろう」なんて思ってるんだろうなあ・・・。
話を聞き終わり、これからバナナ栽培を始めますかという問いかけには多くの人が手を挙げてくれました。バナナ栽培もそれほど甘くはないんだけど頑張ってほしいところです。(岸)