五郎:タイでは車の値段が高いよね。
ソムチャイ:ええ、車は高いですね。カローラの1600CCでも80万バーツは
しますね。五郎さん知ってのとおり、去年タイでは1年間で110万
台の車が生産されましたから。車はタイの産業の主力になってきてます
ね。しかもその80%以上が日本車です。タイのトヨタは毎年増収・増益
です。これって、日本がタイの経済に貢献してるのか、タイが日本の経済
を支えているのか・・・、どうですか?
五郎:う〜ん。まあ、それは後にして。
よくそんなに買う人いるよね。みんなどうやって買ってるの?
ソムチャイ:頭金を1割くらい払って後は5年とか6年の月賦払い、
と言うのが多いですね。毎月1万5000バーツ以上も払うんだから、
払いきれない人も少なくないです。車のディーラーは車を抵当にしているから、
焦げ付いても車を差し押さえる、っていうやり方ですね。だから、タイでは
中古車の値段も安くないですよね。
五郎:なんでそんなに無理して車を買うのかな・・・、やっぱり、タイ人特有の見栄っ張り
が出てくるのかな?
ソムチャイ:まあそれはありますね。電車やバスで通勤する人間を自分より下に見ている
ドライバーは多いですね。「オマエ電車通勤かヨ!」みたいな。バンコク市内で、
どんなに渋滞してようと、やっぱり車です。車は市内のコンドミニアムと同じ
くらいの価格だから、家一軒しょって走ってるようなもんです。男は特に、電車
やバスなんかで通勤できるか、なんて思っているの、多いですよ。
五郎:私もバンコク駐在の頃は車を使ってたけど、会社の車でドラーバー付きだったから。
運転は基本的にドライバーさん任せだった。だけど、お客さんと約束した時間内に行く
のはなかなか大変だったな。かなり余裕を見ておかないと渋滞で身動き取れないこと
あるからね。
ソムチャイ:首都環状線ができて、前よりは良くなってます。ただ、車は増える一方だし、
皇族関係者の外出による交通規制は度々あるし、事故も増えていて車で予定通り
に動くのは、今でも大変です。