ソムチャイ: インラック内閣が発足しました。
五郎: 静かなスタートと言いたいところだけど、地下のマグマは灼熱状態だね。
ソムチャイ: 何か起きるでしょうか?
五郎: それはこちらが聞きたいね、ソムチャイさん。
ソムチャイ: インラック内閣にして欲しい事と、して欲しくない事ありますけど。
五郎: じゃあ、先ずして欲しい事は?
ソムチャイ: 食料品の値上がりを止めて欲しいです。最近生活が苦しいですね。
五郎: 私の見る限り、インラック内閣はインフレについては金融政策で、物価高は賃金上昇で
対応しようとしている感じだね。
ソムチャイ: では物価は落ちつくのでしょうか?
五郎: しばらくは上昇傾向だろうね。最低賃金を300バーツに引き上げるのは
選挙公約の目玉だから、何とかしたいだろうね。
経済界や外国企業からの反発が始まってるけど。
ソムチャイ: 日本円では1000円に満たないですよね、それも時給じゃなくて
一日8時間働いたお給料ですから・・・。
五郎: 金融政策はすぐに動いて、公定歩合を引き上げた。こっちの方は効果が出て来るんじゃないかな。
ソムチャイ: 税制を変えるとか・・・?
五郎: 法人税の引き下げだね。最低賃金を上げる代わりに法人税を下げる。これはどうかな?
それよりも、思い切って相続税や固定資産税を検討したら良いと思うけど、
残念ながら、それができる環境は今のところ皆無だね。
ソムチャイ: 例えばどんな事ですか?
五郎: 手っ取り早い例だと、固定資産税を全面見直ししてバンコク市内の不動産の価格を
安定させる事だね。バンコクは1000ヘーホキロあるそうだけど、その10%を50人の人
が握っている。そのほとんどが王室関係者か旧貴族階級の人たちだ。
固定資産税をいじるのは並大抵じゃない。