五郎:ソムチャイさんが体調壊して「タイ・日 文化トーク」も できなくなった。
しばらくお休みして、私が30年近くタイと日本を行き来して
感じているタイ人と日本人の様々な違いを独断・偏見を交えて 発表し、ソムチャイさんの復帰を待ちたい。
名ずけて「比較民俗学的考証」
第3話・・・水
日本:蛇口をひねると水が出て、飲める。
レストランや喫茶店で水はタダ。
タイ:水はコンビニやマーケットから買って飲む。
五つ星ホテルでも水道の水は飲料にならない。
レストランでも水は有料。
総括・・・飲み水は人類最後の資源と言われている。
日本には、水の価値が十分認識されていない程優良な水が豊富にある。
水を供給するインフラも浄化する技術も、資源としての水そのものもあって、
すべてが整っている。
治山治水の歴史も長い。
タイでは人々が水に寄り添って生きてきた。
水と言えばタイ人は雨水、川の水を思い浮かべる。
田畑の恵みをもたらし、運河は今でも日常の生活を支えている。
時に洪水し、時に渇水となる。
バンコク市内でも少し裏通りに入ると、浄水機(写真)で飲み水を販売している。
1リットル1バーツ。
心は・・・水は民族と文化の根源で、水を大事にしない民族は滅んできた。
日本では山が荒れ、手入れが行き届かない。
安い輸入材に山が負けている。
山が整ってこそ、水が整い、海で魚がとれる。
日本は「タダの水」を喪うところへ来ている。
タイは戦後原野を伐採し、木材は輸出して切り開いた原野を農地とした。
洪水が頻発し、農地も工業地帯も機能不全を起こしている。
最近、政府主導で植林を始めた。
人類最後の資源、水を確保・保全し生き残るのはどっちだろう?