しばらくお休みして、私が30年近くタイと日本を行き来して
感じているタイ人と日本人の様々な違いを独断・偏見を交えて 発表し、ソムチャイさんの復帰を待ちたい。
名ずけて「比較民俗学的考証」
第4話・・・音
日本:音には過敏に反応する。
「ピアノ殺人事件」と言うのがある。
欧米諸国でも有るだろうが、日本では珍しくない。
「クラクション暴力事件」まであって、ドライバーが殴りあう。
隣の騒音を市役所や警察に通報する。
タイ:音には寛容。
夜中まで隣でドンチャン騒ぎしていてもトラブルになることはまずない。
電車の中での携帯電話はかけ放題、誰も気にしない。あるいは気にしない振り。
夜の花火は9時ごろから始まって、11時までは打ち上げる。
総括・・・人の営みには音がついて回る。
日本では戦後、村落共同体が急速に失われた。
他人には関わりたくない、関わって欲しくもない。
他人の生活の音は煩わしさの対象になった。
タイでは農村共同体意識、助け合い意識がまだ失われていない。
その根本は自分の好きなようにやりたい、
自分が好きなことをするには、他人に干渉しないが一番という意識がある。
強い自意識と「もたれ合い意識」とが混在している。
心は・・・日本人は電車で隅の座席が空くとそこへ座りたがる。
タイ人は関心がない。
自己の主張は弱いけど他人の干渉を拒否したい日本人。
他人にもたれていたいけど、自意識が強くワガママなタイ人。
人と人とのより良い関係、
新しいヒューマンリレーションを構築するのはどっちが早いだろう?