五郎:スワンとは久しぶりのような気がするけど・・・。
スワンニー:私も何かと忙しくて、バンコクまではなかなか出てこれませんでした。
ソムチャイ:五郎さん、スワンニーの「叔母」がしばらく具合悪くて入院してたんです。
その世話やら何やらで。
五郎:それは失礼した。見舞いも行けなかったけど、どんな具合?
スワンニー:もう、大丈夫です。一時的なショックで、体調が悪かったみたい。
五郎:ふ〜ン。あまり、聞かない方が良いのかな?
スワンニー:かまわないです。
叔母は子供が二人いて、上が18歳、下が15歳です。二人とも女の子。
叔母が入院した原因は下の子のことです。
15歳で、子供が出来ちゃったんです。一時は錯乱状態でした。
五郎:15歳か・・・!ちょっと、キビシイね。
ソムチャイ:スワンニーの叔母はご主人とはとっくに別れて、ひとりで子供を育てて来たんです。
下の子の赤ちゃんまでは世話できない・・・って。
五郎:女だけでは子供はできないだろう?相手はどうしたんだ?
スワンニー:逃げちゃった。
私はタイの男は嫌いです。相手が妊娠しても責任を取らないんだから。
ソムチャイ:と言うか、相手も責任が取れるだけの収入もない。ちゃんとした職に就いてないんだ。
五郎:生まれてくる子はどうなるんだろうな?
スワンニー:未だ、何も決まってない状態です。
五郎:それに似たような話を前にしたことあるけど、タイは総じて早熟かな?
スワンニー:私は・・・、根っこのところに「女性蔑視」があるように思います。
責任を取らない男を、タイの社会が許しているようなとこがあると思うんです。
五郎:身近で問題が起きると、社会の矛盾が鮮明になるな・・・。