五郎:交通事情についてはしばらく話し合ってないね。
ソムチャイ:そうですね、五郎さんと色んなおしゃべりしている間に世の中が激変しちゃって・・・、
世間話をダラダラしていていいのかなあ・・・なんて。
五郎:ソムチャイさんは本当にタイ人らしくないね。
世の中がどう動いてもいつもの暮らしをしている、ってのがタイ人じゃないの?
ソムチャイ:人によりけり、です。私は心配症で苦労性です。それにタイ人には珍しいネクラです。
五郎:空港が占拠されたり、円高になったり、株価が暴落したり、タイと日本の首相が
コロコロ変わったり、オバマが大統領になったり・・・かい?
それで困っている人もいるだろうけどね、もう少し落ち着いて静かに考えてみようじゃないか?!
って言いたいね。地に足をつけた暮らしだよ。
ソムチャイ:そんなノンビリしたこと言ってられない状況じゃないですか。日本でも職を失った人や
住むところがなくなった人もいるとか。
五郎:まあ、そう急かないでも良いんじゃない!それも人生だよ。
仕事があって、住むところも心配なく、病気もしないでピンピン健康、夫婦・家族は仲良く暮らし、
会社の事業は順風満帆・・・、そういう姿でなきゃあ不正常かい?
ソムチャイ:五郎さんは自分がそれなりに暮らしていられるから、そんなこと言ってられるんです。
五郎:季節と言えば春ばかり、山川草木平穏で、嵐もなければいがみ合いもなし、殺したり
殺されたりもしない。そういうのは自然界の法則に反するんだよ。
そんなことよりネ、タイと日本では電車で席を譲る対象が違うの知ってる?
ソムチャイ:知ってます!
五郎さんは急に話をかえるから。タイで一番大切にされるのは「お坊様」です。
日本ではお坊様をあまり見かけませんでしたけど。
五郎:バンコクの地下鉄に乗ったらこんな絵が張ってあった。
ハンディキャップではないけど、タイと日本での優先順位の違いを垣間見たね。
日本の順位に出てこないのは「坊さん」と「子供」だね。
日本ではその代りに「けがをした人」と「子供を連れた母親」が登場する。
ソムチャイ:そんな話をしていて、良いんでしょうか???