五郎:そういえば、車はどうした?事故で壊れたと聞いてたけど・・・。
ソムチャイ:バイクが、飛び出してきて・・・。よけそこねました。
五郎:どこで?
ソムチャイ:ローズガーデンに行く途中です。2車線の結構広い道路でしたけど、
バイクがUターンして反対車線から突然こっち側に突っ込んできたんです。
あわててよけたら、側溝に突っ込んじゃいました。車は前のボンネットが
めくれて、折れたようになっちゃたですね。
五郎:何ともなかったの、怪我とかは?
ソムチャイ:怪我はありませんでした。だけど、バイクには逃げられました。
バイクもかすってるはずですけどね。ナンバーも見てないし・・・。
自分で勝手に溝に飛び込んだことになっちゃったです。
五郎:保険は?
ソムチャイ:入ってます。でも、自損事故扱いだから、修理代は全部がフリーにはならなかったです。
タイでは事故を起こしても逃げちゃう人が結構いますから・・・、
結局つかまらないことが多いです。大型トラックの運転手なんかは事故をすると弁償したり、
責任を問われたりするのがイヤだから、事故したトラックを置き去りにして逃げちゃう
ケースがあります。長距離バスの運転手でもそういう人いますよ。
五郎:タイ人の運転って、車でもバイクでも例のトクトクでもスピード出すよね。
ソムチャイ:安全運転という考えはあんまりないですね。車は安全な乗り物と思ってますから・・・。
バイクは実際危ないことは分かってると思うんですけど、自分は関係ない・・・と。
五郎:そうなんだよな。僕らは、車は「危ない乗り物」って思ってるけどね。
ソムチャイ:一般のタイ人が車に乗り始めたのはこの10年くらいだし、実際にはここ5・6年ですか?
車を運転している人間から見るとバイクに乗ってる人や歩いている人は自分より一格下、
と言う意識で運転してますね。スピードはメイッパイ出したいと言う気分で運転しています。
五郎:それにタイ人のドライバーは、横から割り込みは当然だし、
高速で側道を走るのは当たり前みたいだし、マナーはどうも感心しなかったな。
ソムチャイ:そういうことはぜんぜん気にしてないですね。だけど、日本人みたいに割り込みされたからと
いってドライバー同士で「ケンカ」したり、怒鳴りあったりはないですよ。
規律や秩序違反にはどっちかと言うとみんなが寛容ですね。自分もするし、
人がするのも容認する、ってとこですか。