2月19日〜22日、よつば農産、ひこばえ、Jネットなど関西よつ葉連絡会の関係者総勢9名がホムトンバナナの産地を訪問されました。
よつ葉連絡会ではこれまで一年おきぐらいに交互に産地訪問と生産者の日本への招待を実施されており、主に南部のチュンポン組合との交流を続けてきました。前回の訪問は2010年でしたので3年ぶりの訪問です。団長のよつば農産深谷社長以外は皆さん初めてのバナナ産地訪問ということもあり、出荷作業場や圃場では熱心に質問や撮影などされていました。翌日はトゥンカワット農民会本部を訪問、次世代農家育成プロジェクトの若者圃場を視察、ここは山の急斜面の圃場でたどり着くまでトラックの荷台で山を登っていくというワイルドな場所です。
バナナの生育は順調でしたが、同じように斜面を利用している和歌山のみかん農家の方からも収穫は大変だろうとちょっと心配の様子でした。現地の方は斜面の歩き方も慣れている様子でしたが。
バンコクではスラムの子供たちに教育などの支援活動をしているシャンティボランティア会を訪問し説明とスラムの状況を見せていただきました。帰りにはその事務所で販売しているハンドクラフトを皆さんたくさん購入することで活動を支援、説明していただいた八木沢さんからもまた来てくださいと感謝されました。皆さんお疲れ様でした。
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3月2日、東海コープの青果の責任者、鵜野さんがホムトンバナナの産地を視察訪問しました。
タイ産アスパラの産地視察の忙しいスケジュールをぬってバンコクからタイ南部スラタニー空港に移動し、
トンカーワット農民会、チュンポン生産組合を訪問するハードなスケジュールでした。
両産地とも圃場に出向き生産者と直接懇談、生産者団体の理事やPPFCのスタッフとも精力的に懇談・交流しました。
(写真はトンカーワット農民会生産者マーノープ・スーンサックさんの圃場にて。
一番後ろ左がソムチャーイさん、手前右から4人目はソムチャーイさんの娘さん中央は東海コープ鵜野さん)
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1月31日、ラディックスの会がバンラート農協を訪問しました。
一行は30日夜、バンコク到着。 翌朝には疲れも見せず、ペブリ県のホムトンバナナ産地、バンラート郡へ移動。
丁度ホムトンバナナのパッキングをしていて、早速視察。
バンラート農協の巨大な市場を見て、農協の会議室でフーン組合長、シリチャイ参事との交流会となりました。
参加者からの質問が途切れず、昼食の時間も忘れて話し合いが持たれました。
午後は、圃場の視察、四カ所の圃場には生産者が来ていて、ラディックスの会の生産者は
仲間感覚で交流しました。
夕食は大交流会となり、日本の生産者は日本語で、タイの生産者はタイ語で・・・、
お酒も入って、交流は終わりません。
意思はしっかり通じたと皆さん確信を持っていました。
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GPS野村専務は1月22日の夜中、11時にバンコクに到着。先にノンカイ方面の視察を終えた佐藤さんと合流し、23日早朝には車で2時間移動しバンラート農協へと向かいました。ホムトンバナナのパッキング状況を視察後、農協の会議室でフーン組合長・シリチャイ参事とこの間の生産量減少について論議。当面の対策や今後の方向について幾つかの具体策で合意しました。
休止状態になっていた「苗銀行」を2月から再開、苗の入手が困難なために新規作つけを逡巡している農家に対してサポートして行くことや、農協の担当職員三名がもっと組合員を訪問・掌握して作付け希望の組合員への対応を早くすることも決まりました。同時に、未収穫のバナナがないように全量収穫を再確認しました。
会議を終えて、午後からは主として近隣圃場からの農薬飛散リスクのある圃場を視察。
圃場内で生産者との話し合いをしました。
その後は約5時間の車での移動でチュンポン市に向かい、そこで一泊。
翌朝はチュンポンク生産者組合訪問。
更にその翌日にはトンカーワット農民会訪問とハードなスケジュールをこなしました。お疲れ様でした。
(写真はトンカーワット農民会のソラポンさんを囲んで)
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1月17日、18日の2日間バンラート農協のシリチャイ参事はあいコープみやぎを訪問し、組合員さん・理事さんと交流しました。初めにホムトンバナナ20年の取り組みを映像で見て、PTJの社員ペイソウがホムトンバナナの基礎的なことを報告、タイから日本への流通についても報告しました。次いで、シリチャイ参事が農協の取り組みや日本の消費者への思いなどを語りました。 交流では、あいコープみやぎの組合員さんや理事さんから次々に質問が出て、熱心な論議となりました。 日本に到着してからのムロでの追熟や植物防疫での青酸ガス燻蒸などの話も出て、シリチャイ参事は無農薬栽培のホムトンバナナをより安全に食べて頂くための産地での一層の努力を約束しました。
組合員さん、理事さんが用意してくれた「バナナ・小松菜スムージー」や「バナナ・食パンロール」など大変おいしく、 シリチャイ参事は小松菜とのスムージーはタイでもすぐできそうだと喜んでいました。
シリチャイ参事は初日の午後、クローバーズファームの二瓶さん、細谷さんんとの交流もさせていただき、 地元の農家とあいコープみやぎとの絆の深さ、相互信頼の深さに感銘しました。
仙台・荒浜を回った時のショックは言葉に表せないものでした。
大きな災害を見て、タイに戻ったら改めて何かできることをしたいと心に決めたようでした。
(写真は組合員さんが作ってくれたオリジナルのバナナハットを被り集合写真におさまる参事)
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10月29日、ホムトンバナナの生産者たち11名はパルシステム静岡を訪問しました。
早朝の積み込み作業の見学、朝礼の見学、リサイクル活動の状況などを見学させてもらいましが、
一様に驚いたのは朝礼でした。
タイでは始業時の朝礼を行っているところは珍しく、農民会や農協、PPFCも行っていません。
元気な朝の「唱和」を聞き、仕事への意気込みを感じました。
その後、会場を富士市文化センターに移して、組合員理事さん、職員さん、営業担当の方々と交流会となりましたが、
岩元専務の軽妙な司会・進行につられて、すっかり打ち解けて来た生産者たちはバナナ栽培の話に始まり、お国自慢や家庭のことなど
和気あいあいの雰囲気で交流させてもらいました。
タイ語・日本語の壁をむしろ逆手にとって黒板に書き出し、文字を語らいのツールにしてしまいました。
「アロイ・プロートパイ・クルアイタイ」(おいしい・安全・タイバナナ)をみんなで唱和、その後はパルシステムのテーマソングを歌いな
がらみんなで振付に合わせてダンスをしました。
食事を一緒にし、語らいは尽きません。予定の時間をあっと言う間に終えてしまいました。
お別れのときには目をウルウルさせている生産者もいるほど、和やかなアットホームな交流会でした。
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鳥取県生協、生協しまねを訪問したタイの3名(前の記事の続きだから、前も読んでね)は引き続き10月23日から大阪よどがわ市民生協を訪問。
よどがわ市民生協は毎年欠かさず、生産者を招待すると同時に組合員さんや職員さんも産地を訪問されているという生協です。
ちょうど、総代さんの学習会の時期にもあたり、24日は淀川区民センター、25日は吹田勤労者会館での学習会に参加させてもらいました。
写真は24日のものです。
学習会では生協の事業報告に続いてタイのホムトンバナナについて学習・交流しました。なんといっても大阪よどがわ市民生協はこのバナナを
開発した生協ということでDVDでその経過やこれまでの取り組みを見てあらためてタイのバナナ事業の意義を再確認されたという感想もいただきました。
3名はバナナのパックをしている新三協食品流通センター、大阪パル生協の商品検査センターなどを見学、最終日は観光で秋の京都を満喫し、関東へと向かいました。
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来日3日目は鳥取県倉吉から車で松江市へ移動、安井理事長にお招きいただき夕食会交流会をしました。
4日目生活協同組合しまね本部で組合員、職員と交流会をしました。短時間ではありましたがたくさんの質問もありましたので生産者としても自分が作ったバナナに日本の組合の皆さんが興味を持ってくれた事が何より嬉しかったようです。交流後せっかく来てくれたと言う事で、今月が神在月で日本全国の神様が集まる出雲大社へ観光に案内して頂きました。生産者の皆さんも良い思いでになりました。
これからも交流を続けていただきたいと思います。生協しまねの皆様本当にありがとうございました。
PS
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今月18日から生産者、参事とPPFCスタッフの計3名がトンカーワット農園経営農民会から来日しています。19日から21日までの3日間滞在し、鳥取県生活協同組合で組合員、職員の皆さんと試食交流会をしました。組合員からもバナナの保管方法や虫食い傷、赤アザなどの質問などもありましたので生産者の皆さんと良い交流ができました。その後鳥取JA中央の梨選果場とファーマーズマーケット直売場を見学させて頂きました。
2日目は鳥取砂丘、砂の美術館などを観光した後、お刺身挑戦で昼食は回転寿司にしましたが、初めて生魚を食べる人もいるので「あぶり物」などを中心に食べていました。お昼から三徳山へ、国宝の投入堂までは時間がなく登る事はできず三佛寺の本堂で参拝!夕方から鳥取県生協虹の会の懇親会に参加しました。
3日目鳥取県生協「第20回せいきょうまつり」に参加し、試食販売でご来場の皆さんと交流させて頂きました。この度いろいろとご協力いただきました鳥取県生活協同組合の皆様、鳥取JA中央の皆様大変お世話になり、ありがとうございました。今後とも宜しくお願いします。
PS
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トンカーワット農民会は今年、日本向けホムトンバナナの栽培を開始して 20年の節目を迎えた。
農民会はかねてから農業後継者の暫減傾向を憂慮していたが、 ホムトンバナナ栽培20年の節目にあたり、
次世代農家の育成に取り組むこととなった。
地元の小・中学校と提携し、農民会の理事や支部長が20年の間に確立してきた 無農薬栽培の農業技術を
次世代に教えて行くプロジェクトである。
現在地元サハコンパタナ中学の一年生2クラスの生徒70人がこれに参加している。
10月5日、貫専務を団長とする大阪よどがわ市民生協の訪タイ団6名はこのプロジェクトの活動を視察した。
プロジェクトは子供達が週に1回農作業を体験(週3時間)する形で進行中だが、予期せぬ効果も上がっていると農民会のソムヌック理事長は語る。
先ず、子供達の意識が変わりつつあるという。
ほとんどの子供達が農家の子達だが農業に関心がなく、公務員や会社勤めに憧れていた。
実際我が家で農作業を手伝ったこともない子が多かった。
ところが、このプロジェクトに参加するようになって、
農業の楽しさを発見し、気づいたと言う。
また、自分達で作った作物を自分達で収穫し、売って稼ぐ楽しみも発見した。
人に頼ったり、勤め人になるより自分の力で成し遂げることのできる農業の魅力を
肌で感じとった子が出始めているとのこと。
父兄にも変化が現れてきたそうだ。
子供達の作業に進んで参加し、教えたり一緒に楽しんだりしている姿が出てきたのである。
近所の他の学校三校から参加したいとの要請も来ていると
ソムヌック理事長はうれしい悲鳴である。
地域の行政も動き始めた。
次世代農家育成プロジェクトにタイアップし、ラメー郡内の各村に1村1バナナ圃場運動を決定した。
予算も決まり農民会と行政との話し合いの回数も増えている。
農民会は長い先を見つめた持続性のある運動にして行こうとしていて、そこに腐心している。
大阪よどがわ市民生協はこのプロジェクトを側面から支える活動を模索しようとしていて、
今回の訪タイ団の主たる目的の一つに、実際に活動を見、関係者から話を聞くと言う事が含まれていた。
7月のパルシステム・タイ産直協議会総会では既にこのプロジェクトの支援を決めている。
両生協は、日本の農業後継者育成が手ひどい遅れを取っている事を直視しながら、
タイでのこの新しい経験を日本で生かす道をも探ろうとしている。
山の傾斜面の写真はプロジェクトの延長で青年(主として学生)を対象にした試みである。
斜面の農地は農民会の理事が提供し、若者に呼びかけてバナナ栽培の経験者を
増やそうと言う試みである。
植え付けから栽培、収穫までを青年達が中心になって進め、農民会のリーダーが
技術指導や側面支援に当たる。
これらの活動が何の問題もなく首尾よく進んで行く保証はない。
むしろ、新たな問題に突き当たることの方が多いかもしれない。
しかし、20年の農民会の活動が新たな地平へ歩み出そうとしているのは確かではなかろうか。
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