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産地・生産者について 産地・生産者について

ホムトンバナナはタイ全土、北から南にわたる7つの産地で栽培されています。生産者は産地ごとにグループを作り、栽培技術の向上や栽培管理・出荷管理などを組織的に進めています。

産地の紹介

Thailandタイ王国
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1トゥンカーワット農園経営農民会〈タイ南部 チュンポン県ラメー郡〉

1993年7月発足

日本向けの産地として最も長い歴史があります。1993年3月に現地調査に入り、呼びかけに応じた農家36名がバナナ栽培を始めたのがホムトンバナナ事業の始まりです。大阪よどがわ市民生協を皮切りにコープしこく、鳥取県生協など西日本の生協が積極的に提携し、日本との交流も盛んに行われています。

2バンラート農業協同組合〈タイ中部 ペッブリ県バンラート郡〉

1996年9月参加

トゥンカーワット農民会に次いで2番目に事業に参加した産地です。タイの首都バンコクからほど近い場所にあり、米の栽培が盛んな地域です。水が豊富で、バナナのみを栽培する単植の畑が多くみられます。1996年に出荷を開始し、1999年には首都圏コープ事業連合(現パルシステム)への供給を始めました。以後同連合会との間に国際産直関係を結び、産直協議会を設立するなど交流活動を展開しています。

3タムシンバナナ農民会〈タイ南部 チュンポン県ムアンチュンポン郡〉

2013年3月参加

農業や漁業が盛んな地域で、主な農産物はドリアン、マンゴスチン、ランブータンなどの果物やゴム、パームヤシ、コーヒーなどです。2003年からトゥンカーワット農民会の支部としてバナナの出荷を始めた産地で、2013年にタムシンバナナ農民会を設立し、現在に至っています。水の有効活用などの目的から、ドリアンなどの果物やゴム、パームヤシなど収穫までに年月のかかる作物と一緒にバナナを栽培する混植の畑が多く、混植栽培は南部産地でよくみられます。

Thailandタイ王国
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4ノンブアデン輸出ホムトンバナナ生産協同組合〈タイ東北部(イサーン) チャイヤプーム県ノンブアデン郡〉

2014年8月参加

米、キャッサバ、サトウキビなどの穀物生産が中心の地域です。土づくりなどバナナ栽培技術の向上に力を入れています。タイ東北部はイサーンと呼ばれ、中央部とは異なる独特の文化を持つエリアです。

5ウボン果実生産組合〈タイ東北部(イサーン) ウボンラチャタニー県〉

2021年12月参加

東はラオス、南はカンボジアに接する地域で、タイシルクの産地として知られています。近年政府による潅水プロジェクトにより一大農業地域となりました。大河が作る壮大な景観や先史時代の遺跡が点在しています。

1トゥンカーワット農園経営農民会

  • トゥンカーワット農園経営農民会 組合長 サムルアム・ジャイピアム氏 トゥンカーワット農園経営農民会 組合長 サムルアム・ジャイピアム氏

    トゥンカーワット農園経営農民会
    組合長
    サムルアム・ジャイピアム氏

    1993年6月22日、無農薬でバナナを栽培してほしいと日本の生協が私たちラメー産地を訪れ、協力して一緒に日本向けの無農薬バナナ栽培に挑戦することを決めたのは36人の生産者でした。日本向け無農薬ホムトンバナナ栽培事業は私たちの産地で始まり、今日に至るまで30年を超えて日本の消費者の皆さんにホムトンバナナを供給し続けております。現在、天候不順などの影響で農作物を安定して生産することが世界的に厳しい状況にある中、農薬を使用しない環境にやさしい生産体系を守り、品質を確保した安定的な生産体制を推進することが農民会として今後さらに重要になります。安定した事業である日本向け無農薬バナナ栽培の魅力を生産者に理解してもらい信頼を築くとともに、無農薬バナナ栽培への参加を引き続き推奨し、生産者とともにラメー産地のさらなる成長を目指します。

  • トゥンカーワット農園経営農民会 副組合長 スリン・ペットーン氏 トゥンカーワット農園経営農民会 副組合長 スリン・ペットーン氏

    トゥンカーワット農園経営農民会
    副組合長
    スリン・ペットーン氏

    生産者は自身の経験から得たバナナ栽培に関する様々な知識や情報を仲間と交換し、それぞれのバナナ栽培に生かしています。安定してバナナを生産するためには畑の栽培環境が大きく影響しますが、何よりも重要なのは水です。水がなければバナナは育ちません。天候不順が世界的に起こる現在、安定して生産し続けることは私たちにとって難しい課題ですが、これまで経験した貴重な教訓を生かしながら生産者は日々頑張っています。ラメーのホムトンバナナの美しさは、バナナがきれいだとか、無農薬バナナだからというだけではなく、バナナを栽培する人たちの想いや、流した汗、皆で話し合って共に様々な問題を解決してきたことから生まれるのです。日本の消費者の皆さんにバナナを食べてもらいたい、ただそのために生産者はバナナを栽培しています。

2バンラート農業協同組合

  • バンラート農業協同組合 参事 シリチャイ・ジャンナーク氏 バンラート農業協同組合 参事 シリチャイ・ジャンナーク氏

    バンラート農業協同組合
    参事
    シリチャイ・ジャンナーク氏

    輸出用の無農薬栽培ホムトンバナナ栽培に当農協が参加して30年近くになります。日本の消費者団体のお力のおかげで、バンラート地域の農家は無農薬バナナ作りを新たな収入源とすることができました。ペッブリ県バンラート郡はバナナ作りに大変適した土地です。水に恵まれた土地柄を活かした灌漑整備、肥沃な土壌、自然環境などにより、甘くて香りの良いバナナ作りが実現できます。こういった地域の利点を活かせる作物であることから、当農協では農協の生産者、特に若い世代の農家をターゲットに輸出用バナナ作りを推進し、無農薬のバナナ作りへの参加を推奨しています。

  • バンラート農業協同組合 組合長 フーン・プーンソムバット氏 バンラート農業協同組合 組合長 フーン・プーンソムバット氏

    バンラート農業協同組合
    組合長
    フーン・プーンソムバット氏

    バンラート農協は1996年に日本向けの無農薬栽培バナナ作りに参加し、今日に至るまで地域の農家にバナナ作りを推奨する活動をして参りました。バナナ栽培の促進は国内にも大きな競合相手がいるためそう簡単ではありませんが、安定した売り先があり価格も安定しているという我々の強みを生かして、バナナ栽培の促進を続けています。国内の農産物の相場のように価格が乱高下することがありませんので、事業参加から30年経った今でも地域の農家からのこの事業への問い合わせは断続的にあります。
    当農協では、定植から畑の手入れに至るまで責任をもって管理をしています。近年は化学肥料を削減し鶏糞堆肥の使用を推奨し、バナナの品質、農家、消費者にとってより良い栽培方法を模索しています。組合長として、この地域での無農薬栽培のバナナ作りの促進活動は今後もずっと続けて参りたいと思います。

3タムシンバナナ農民会

  • タムシンバナナ農民会 組合長 プリチャー・セーンゲオ氏 タムシンバナナ農民会 組合長 プリチャー・セーンゲオ氏

    タムシンバナナ農民会
    組合長
    プリチャー・セーンゲオ氏

    無農薬栽培ホムトンバナナ事業は、農家にとっても消費者にとっても意味のある事業だと思います。お互いが安全で、買取価格も保障されています。現在のバナナ生産者だけでなく、その子供や孫にまで続く職業が用意されているというのはありがたいことです。
    私たち農民会は収益の10%を地域への貢献に使っています。奨学金制度への寄付、冠婚葬祭への出費、地域開発事業や地元の公共団体の活動支援、地元職業グループ支援などです。また、バナナ生産者は毎月100バーツを農民会に貯蓄しています。自然災害が起こった際にそのお金を使うようにしています。農民会は地元の仲間との繋がりや助け合いを大切にして、事業を行っています。
    タムシン農民会の生産者はこれから先もずっと、日本の皆さんが私たちのバナナを必要としてくれている限りバナナを作り続けて参ります。

  • タムシンバナナ農民会 幹事 チャンチャイ・セーンゲオ氏 タムシンバナナ農民会 幹事 チャンチャイ・セーンゲオ氏

    タムシンバナナ農民会
    幹事
    チャンチャイ・セーンゲオ氏

    今でこそ農民会の活動に従事していますが、もともとは他県で会社勤めをしていました。地元に帰省した時に家族や近所の人たちのホムトンバナナ作りの話は耳にしていました。私の長兄のプリチャー・セーンゲオが輸出用バナナ生産者グループを立ち上げ、組合長として活動をしていたこともあり、地元に戻って一緒にホムトンバナナ作りをしないかと兄に誘われました。そこで、自分で栽培方法などを調べたり、地元の農家のセミナーに参加してバナナ作りの勉強をしました。バナナの栄養について調べたりもしました。納得がいくまで勉強をして、ようやく決心がつき、会社を退職しバナナ農家に転身し、日本向けとタイ国内向けのバナナ栽培を始めました。
    バナナ栽培は通年で収穫ができます。収穫が年に一度の作物は収入も年に一度きりですが、バナナ作りは毎週お金が入ってきます。その仕組みは農家にとってありがたいことですから、周囲の農家や友人にも声をかけて無農薬のバナナ栽培を広める活動も始めました。それに農薬を使わない農業は農家も家族も安全です。自分はこれからもバナナを作り続けますし、自分の周囲の人たちにもバナナ作りを勧めていこうと思います。

4ノンブアデン輸出ホムトンバナナ生産協同組合

  • ノンブアデン輸出ホムトンバナナ生産協同組合 組合長 ウドムサック・パンジャンダー氏 ノンブアデン輸出ホムトンバナナ生産協同組合 組合長 ウドムサック・パンジャンダー氏

    ノンブアデン輸出ホムトンバナナ生産協同組合
    組合長
    ウドムサック・パンジャンダー氏

    我々ノンブアデン輸出ホムトンバナナ生産組合がホムトンバナナ事業に参加したのは2014年のことで、今から約10年前です。この10年間、多くの困難を経験してきました。干ばつ、洪水、突風などの自然災害が頻発し、十分な出荷量が確保できませんでした。でも私は一度たりとも諦めたことはありません。今も変わらず生産者にバナナの定植を促進し続けていますし、品質が良いだけでなく、大きく重量のある綺麗なバナナ作りの探究を続けています。
    私たちの組合では鶏糞と液肥を使って土作りを行い、化学肥料を減らして土壌有機物を増やすことを方針としています。もちろん手間はかかりますが、結果として長くバナナを作り続けることにつながりますし、品質の揃ったバナナを作ることができるからです。
    ホムトンバナナ事業のおかげで私たちの地域の農家はバナナ栽培という新しい仕事を得ることができましたし、作業所の従業員の職もつくることができました。地元を離れた若い世代がUターンで帰農し、親の農地を引き継いでいくこともできるようになりました。農薬のリスクもなく健全に農業を行い、年間を通して収入を得ることができる、とても貴重な事業です。

  • ノンブアデン輸出ホムトンバナナ生産協同組合 副組合長 ウィライワン・ポンウィライ氏 ノンブアデン輸出ホムトンバナナ生産協同組合 副組合長 ウィライワン・ポンウィライ氏

    ノンブアデン輸出ホムトンバナナ生産協同組合
    副組合長
    ウィライワン・ポンウィライ氏

    ノンブアデン農民会は思いを同じくする仲間の集まりです。それは「作る人と食べる人が共に安全な農業」という思いです。私たちにとって日本向けホムトンバナナ事業は素晴らしい事業です。作る人と食べる人が顔を合わせてお互いの考えを知り、関係を深めながら信頼を築いていく事業です。ノンブアデンで自然災害が起こった時には我が事のように心を寄せていただきました。本当にありがたいことでした。
    この事業があるおかげで、県外に働きに出ていた若者たちが地元に戻ってきてホムトンバナナ作りで収入を得るようになりましたし、作業所があることでこの地域の村人は新しい仕事を得ることができました。そして、おかげ様でノンブアデンはチャイヤプーム県の職能技術開発モデルコミュニティに選ばれ、他の地域から視察団まで来るようにまでなりました。私たちにとってはこの上ない栄誉です。ホムトンバナナ事業には心から感謝しています。

5ウボン果実生産組合

  • ウボン果実生産組合 組合長 ナロンサック・サナイ氏 ウボン果実生産組合 組合長 ナロンサック・サナイ氏

    ウボン果実生産組合
    組合長
    ナロンサック・サナイ氏

    日本向けのホムトンバナナ栽培に参加することができて、生産者一同とても光栄に思っています。日本の消費者の皆さんがタイのバナナを必要としてくださり、私たちのような小さな個人農家を大切に思ってくださっていることを嬉しく思っています。
    私たちの組合ではバナナの品質と栽培基準の管理に力を入れています。苗の定植からバナナの収穫に至るまでのすべての工程を基準に沿って行うことを重要視しています。無農薬という絶対条件を守ることも組合の大事な仕事です。近い将来、出荷量は確実に増えてきますので、日本の皆さんによりたくさんのバナナをお届けできるはずです。
    最後になりましたが、日本の皆さんには心からの感謝と、今後のご健勝をお祈り申し上げます。そして機会があればぜひウボン果実生産組合にお越しください。

  • ウボン果実生産組合 幹事 アモーンラット・サミラ氏 ウボン果実生産組合 幹事 アモーンラット・サミラ氏

    ウボン果実生産組合
    幹事
    アモーンラット・サミラ氏

    ウボン果実生産組合のメンバーとして運営に関われることを嬉しく思います。日々新しいことを学びながらチームの一員として頑張っています。昨年日本向けのホムトンバナナ作りに参加が決まった時、生産者全員が大喜びすると同時に農家として大きな励みとなりました。それ以降、もちろん良いことばかりではなく多くの困難や課題に直面しましたが、生産者は覚悟を決め、くじけることなく良いバナナを作る努力を続けています。日本の皆さんに安全で美味しいバナナをお届けしたいというモチベーションを持って農業に励んでいます。2024年には今より出荷量も増える見込みです。より多くのバナナをお届けしますので、皆さんどうか待っていてください。ウボンラチャタニー県のホムトンバナナをお召し上がりいただきありがとうございます。これからもうよろしくお願いいたします。