ソムチャイ:五郎さん、私の会社の人でスワンニーさんと言います。あだ名は
スワンです。今日はこの「トーク企画」に参加してもらうんでお連れしま
した。
スワンニー:はじめまして、スワンニーです。
五郎:はじめまして、佐久間です。五郎、で結構です。タイと日本の老若男女、
その葛藤と苦悩の様子を話し合いたいと思います。
スワンニー:えっ・・・?
五郎:冗談です。軽いトークですので、気軽にお願いします。
ソムチャイ:スワンニーさんは私の会社で経理部にいます。タイと日本の経理
事務の仕方は違うかもしれませんが、なかなか信頼された腕前です。
五郎:そうですか、仕事は面白いですか?
スワンニー:経理の仕事は好きです。楽しくやってます。
五郎:この「トーク企画」はタイと日本の庶民の暮らしを普段着のまま、ザックバ
ランに語ると言う企画です。暮らしのなかから文化の共通性や違いを語
り合ってみよう・・・と言うようなものです。
スワンニー:私は日本へ行ったことないし、日本の人と接するのは会社の上
司の方や役員の方とか、ソムチャイさんに紹介していただいた日本人の
方とかに限られてますけど。
ソムチャイ:それは全然かまわないよ。スワンの友達のことや、スワンが日頃
見たり聞いたりしている話で充分さ。いつもの調子で。ねえ、五郎さん?
五郎:まあ、そういうこと。
スワンニー:私、そんなにオシャベリじゃないけど。
ソムチャイ:はいはい。ところでさ、前に日本人相手のカラオケバーでバイトす
るって話しあったよね、アレどうなったの?
スワンニー:ええ、友達に勧められたんだけど・・・、週に2日くらいで、生の日
本語が勉強できるからって。でも、話し聞いてみたら、私にはムリかなっ
ていう感じだったんで止めました。
五郎:それは、残念。きっとナンバーワンになったろうに。
ところでスワン、タイは離婚する人やそもそも結婚手続きもしない人が多
いって聞いてるけど、どうなの?
スワンニー:私も詳しくは知りません。でも離婚しちゃった友達はいっぱいいま
す。
ソムチャイ:そうなんだよな。私の周りにも多いんです。私自信はムリですけ
ど・・・。日本人と結婚しちゃったから・・・。日本人のカアチャンは恐い。
五郎:ソムチャイさん、別にあなたのことは聞いてないよ。
離婚のことは後にして、一般的にタイの男は女性に優しいって言うよね。
スワンニー:ええ、そうです。女性に対してだけじゃなくて、子供にもお年寄り
にも優しいですね。外国人に対しても誰にでも優しく対応できるんです。
五郎:特に女性には。
スワンニー:そうですね。タイの男はチョット目を放すと他の女のほうへ目が行
ってしまう、気が散りやすいんです。
五郎:タイ人特有の「キョロキョロ」っていう、あれかな?
まあ、タイ人に限らず、男の習性かな。
ソムチャイ:タイの男は特に日本の女性には関心持ってます。
五郎:他の国の女性よりも?
ソムチャイ:あこがれてますね。私もそうでしたけど。結局日本人と結婚しまし
たけど。
五郎:あなたは良いの!!・・・でも何で?
ソムチャイ:私の場合は・・・、チョット照れますね。何ていうか知的なセンスが
あるというか、彼女はシッカリしていて自分の意見をちゃんと持ってます。
私が言うのも変ですけど、美人ですし・・・。私は優柔不断でウジウジする
ほうなので、頼りになるお姉さんのような・・・実際年上ですし。
五郎:あっ、そう。 聞かなきゃ良かった。
タイ人の男は日本の女性に対して、ソムチャイさんみたいな感じであこが
れるてるのかな?
スワンニー:そういう人もいるかも知れませんけど・・・、みんながそうだとは思
えません。
五郎:例えば?
スワンニー:日本の女性は肌が白くてきれいだとか、気楽に遊んでくれると
か、お金をくれるとか、そういうこと言うタイの男、多いですよ。
五郎:男、女にかかわらず旅行者の場合は知性とかセンスとかはまあ、関係
ないことかな。
ソムチャイ:微妙です。第一印象や見かけも大事な要素ですし。バンコクやタ
イのリゾート地では黒人男性を連れている日本人女性も見かけますよ。
五郎:日本でもいるけど・・・。とりあえず、恋愛に肌の色は関係ないんじゃない
の?