タイランド情報

タイの公務員はエライ?2007.10.16

五郎:タイの公務員は私の駐在していたときの印象では、
     偉そうにしている人が多かったような気もするけど・・・。

ソムチャイ:公務員はタイ人の憧れの職業ですからね。一番安定しているし、権力の側にいますから、
            五郎さんのよく言う「親方日の丸」です。

五郎:ハハハッ。ソムチャイさんに言われちゃあしょうがないけど。
   警察官はどう?

ソムチャイ:タイの警察官は募集があるとものすごい応募者です。学歴は高くなくて良いんですが、
            大学卒業の人も応募しますね。給料は公務員の中でも低いほうですけどね。
            何と言っても副収入が・・・。

五郎:警察官の副収入か・・・。
   アジアでは常識かもしれないけどな。アレがあるうちは先進国とは言えないと思うね。
   まあ、日本でも汚職はあるけど、警察官が公然とお金を要求するというのはまずないね。

ソムチャイ:タイでも公には無いことになってます。

五郎:そうだろうね。
   私の昔の経験談を一つしようか。
      私が日本のお客さんを乗せてホテルから空港に送って行くときのことだけどね。
      駐在して1年目くらいだったかな。だから、もう大分前の話だよ。
      たまたまその日はドライバーが田舎に帰っていていなくてね、私が運転していたんだ。
      ラマ四世通りとサアトン通りの交差点だったかな。赤信号で止まってたら、警官に呼ばれたんだね。
    「こっちへ来い」と言う感じで。赤信号がナカナカ変わらないからおかしいなとは思ってたんだ。

「免許証を見せろ」ときた。見せたよ、国際免許証持ってたからね。
『この交差点は左折だけだ、直進できない』と言うんだね。自分は未だ交差点には入ってなかった、
と言ったんだけど、交差点の真ん中の「警官のたまり場」みたいなところまで車を誘導されてしまったから、
どこで停止していたかなんて、もう問題じゃないんだね。
『ずっと手前に左折だけって表示があったろう』と言うから、「タイ語は読めない」といったら、
英語でも表示されている、英語は読めるだろう、と迫ってきた。
朝ですよ。お客さんを3人乗せてこれから空港に行く途中ですからね。困った顔をしていたらいきなり、
『1000バーツでどうだ』ときましたね。そういうことは聞いてたからね、来たか!と思ったね。
「高い、300でどうだ」と切り返えしたら、『じゃあ、700だ』と言う。「500で手を打とう」と言うと「いや、
700以上はまからない」というじゃないか。手を打つしかないよ。こっちは日本人だ。足元見られてる。
ところが700バーツなんて半端持ってないよ、1000バーツを恐る恐る出すと、300バーツおつりをくれた。
日本人のお客さん3人が乗っている目の前だよ。皆さん感動してたね。

ソムチャイ:そんなことあったんですか。

五郎:今ではそんなことはなくなったのかな?

ソムチャイ:え〜っと。そうですね・・・。まあ・・・、ないでしょう。

五郎:タイでは小学生くらいの子供がバイクの運転してるだろう?それも二人乗り・3人乗りかなんかで・・・。
   警官の前だって運転してるよね。あるときね、何で注意しないの?てタイ人の知り合いに聞いたんだ。
   そしたら、「子供はお金持ってない」って。ウッと来たね。次の言葉が出なかった。

ソムチャイ:五郎さん、まあ、抑えて、抑えて。
      日本の警察官は一時停止の停止線からチョットはみ出てても、うるさく言う人いましたよ。
      それにね、一時停止のある交差点のコーナーで、陰に隠れて見張ってるんですね。
      そして『一時停止しなかった』って・・・高い罰金払わされて、私が学生の時の経験ですけど。
五郎:う〜ん。

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タイ人は事故しても逃げちゃう?2007.09.06

五郎:そういえば、車はどうした?事故で壊れたと聞いてたけど・・・。

ソムチャイ:バイクが、飛び出してきて・・・。よけそこねました。

五郎:どこで?

ソムチャイ:ローズガーデンに行く途中です。2車線の結構広い道路でしたけど、
            バイクがUターンして反対車線から突然こっち側に突っ込んできたんです。
            あわててよけたら、側溝に突っ込んじゃいました。車は前のボンネットが
            めくれて、折れたようになっちゃたですね。

五郎:何ともなかったの、怪我とかは?

ソムチャイ:怪我はありませんでした。だけど、バイクには逃げられました。
            バイクもかすってるはずですけどね。ナンバーも見てないし・・・。
            自分で勝手に溝に飛び込んだことになっちゃったです。

五郎:保険は?

ソムチャイ:入ってます。でも、自損事故扱いだから、修理代は全部がフリーにはならなかったです。
            タイでは事故を起こしても逃げちゃう人が結構いますから・・・、
            結局つかまらないことが多いです。大型トラックの運転手なんかは事故をすると弁償したり、
            責任を問われたりするのがイヤだから、事故したトラックを置き去りにして逃げちゃう
            ケースがあります。長距離バスの運転手でもそういう人いますよ。

五郎:タイ人の運転って、車でもバイクでも例のトクトクでもスピード出すよね。

ソムチャイ:安全運転という考えはあんまりないですね。車は安全な乗り物と思ってますから・・・。
            バイクは実際危ないことは分かってると思うんですけど、自分は関係ない・・・と。

五郎:そうなんだよな。僕らは、車は「危ない乗り物」って思ってるけどね。

ソムチャイ:一般のタイ人が車に乗り始めたのはこの10年くらいだし、実際にはここ5・6年ですか?
      車を運転している人間から見るとバイクに乗ってる人や歩いている人は自分より一格下、
      と言う意識で運転してますね。スピードはメイッパイ出したいと言う気分で運転しています。

五郎:それにタイ人のドライバーは、横から割り込みは当然だし、
   高速で側道を走るのは当たり前みたいだし、マナーはどうも感心しなかったな。

ソムチャイ:そういうことはぜんぜん気にしてないですね。だけど、日本人みたいに割り込みされたからと
      いってドライバー同士で「ケンカ」したり、怒鳴りあったりはないですよ。
      規律や秩序違反にはどっちかと言うとみんなが寛容ですね。自分もするし、
      人がするのも容認する、ってとこですか。

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子供の食事はどうなってる!!!2007.09.06

ソムチャイ:私のとこでも最近子供はキチンと食事しなくなってきたんです。
      土曜や日曜には子供はナカナカ起きてこない。私は起こそうとするんだけど、
      家内は「寝かせておけば・・・」て、取り合わないんです。どっちが日本人なんだ、
      って言いたいときあります。タイでは子供をあまりしからないし、テレビも何時間でも
      飽きるまで見せているとこ多いんです。食事のときもテレビつけてるんですね。
      私は時々カンシャク起こしてテレビを消しちゃいます。「食事のときくらい顔を見て食べろ!」って。

五郎:我が家は子供が独立して家を離れてるから、いつも一人の食事だ。
   家族一緒の食事したのは何年前だったか・・・?
   何か記憶に無いくらい昔だ。聞いて見るとどこもバラバラ見たいだね。
   家族揃ってお食事しているのはテレビドラマの中だけ・・・、みたいだな。
   昔、アメリカのテレビドラマで『大草原の小さな家』という番組あったの知ってる?

ソムチャイ:知りません。いつごろの話?

五郎:むかし。もう20年以上前。
   西部開拓史に残る実際にあった話をドラマにしてるんだけど、
   家族に降りかかるさまざまな困難を家族の強い絆と勇気で乗り越えていく・・・、というやつ。
   感動もんだったね。家族が力を合わせないと乗り越えられないような貧乏や困難が日本にもあったころだよ。
   いつの間にかこのドラマは番組から消えちゃった。ほんで、ある時テレビ見てたら、
   アメリカの特集で「大草原の小さな家」遊び、というのが流行っているというのが流れててね。
   アメリカでは『家族』はとっくの昔にバラバラ、崩壊しちゃった。
   
   みんな、昔をなつかしんで家族で一日だけ「大草原ゴッコ」するという話し。
   今、日本はアメリカが歩んだ道を確実に後追い中だ。

ソムチャイ:その日本をタイが更に追いかけているというところでしょうか・・・?

五郎:いや、違うね。
   良くも悪くも、タイは未だ近代化の途上だ。問題はおき始めてるだろうけど、
   子供が親と一緒に正常な暮らししてると思うな。

ソムチャイ:え〜ッ。正常っていうのは分からないな。

五郎:親が子供をかわいがり愛して、子供が親を尊敬する。これが「普通」のことだよ。
   日本では食事がバラバラになって、親子の愛情もバラけた。親が子供を殺したり、
   子供が親を殺したり。本当ならこれって異常だよ。だけど今の日本じゃ異常じゃない。

ソムチャイ:う〜ん。タイではありませんね。子供が親を殺すというのは聞いたことがないです。
      確かにタイでは未だ食事はお皿に盛ってみんなで食べてますね。同じおかずを分け合ってます。
     「それ、こっち回して」って感じです。

五郎:それだよ、それ。

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はじまり2007.09.05

五郎:ソムチャイさん、お久しぶり。

ソムチャイ:五郎さん元気そうですね。

五郎:今度、インターネットのサイトで二人が「タイ・日、文化トーク」
   をすることになったんだけど、これって意外に難しいよね。

ソムチャイ:五郎さんはタイに長く駐在していたからタイのことは良く知
      っているけど、私は日本に住んでた期間が短いし・・・・、
      留学生だったから。

五郎:でも、ソムチャイさんは大学だって優秀な成績だったし、日本語は
   べらべらだし、日本人と結婚したから、日本人のことも日本の伝統や
   文化もかなり分かってるんじゃない?

ソムチャイ:え〜ッ。分んないことだらけですよ。妻を見てると、かえって
      分かんなくなることが増えるくらいですね。知れば知るほど日
      本は不思議の国です。

五郎:私だって駐在期間が終わって、日本に戻ってから4年近く経ってるから、
   タイのことはだんだん分からなくなってるさ。駐在期間だって4年ちょ
   っとだし、トシもトシだしね。もう、50歳だよ。ソムチャイさんいくつになる?

ソムチャイ:37。妻は38歳。子供は7歳と5歳。

五郎:上の子はミッキーだっけ。下の女の子はすごくかわいかったな。アニサ、
   もう小学生?

ソムチャイ:来年です。

五郎:私たちの「トーク」に時々ゲストを招いて話し合いたいと思ってるんだ。
   私の知り合いやら、ソムチャイさんの会社で働いている人なんか呼んで。
 
ソムチャイ:それは良いですね。私たちだけではどうしても偏っちゃいますよね。

五郎:考え方、似てるとこあるからな。

ソムチャイ:育った家庭環境に似てるところがあるからじゃないですか?

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セブンイレブン大繁盛2007.08.30

五郎:ASEAN+3の話はさておいて、庶民の暮らしで一番変わったのは何かな?

ソムチャイ:バンコクでは食生活ですね。セブンイレブンは全国3785店舗
     (2006年12月現在、セブンイレブン発表)も出ている状態です。
      値段は他の店に比べて安くないのに、タイ人のお客さんは多いです。
      24時間営業だし、簡単・便利がタイ人の気質にはピッタリです。

五郎:タイのセブンイレブンには日本の三井物産が関係してるね。
   CP(チャルーン・ポーカパン社)がタイ側の受け皿会社だけどね。
   三井物産は確かシーロムどおりの「CPタワー」に本社を置いてる。

ソムチャイ:CPはタイで一番大きいアグリビジネスです。豚肉・鶏肉・えび
      ・家畜飼料・魚介類・乳製品・冷凍食品などの他にデパート・不動産・
      塩ビ・電話・車部品・貿易など多くの産業分野に進出している巨大企業
      グループですね。

五郎:タイでも1、2を争う。

ソムチャイ:出身は中国ですけど、今の経営陣はタイで生まれています。謝一族のファ
      ミリーカンパニーで、なおかつ外からも優秀な人材を多く取り込んでいる
      コングロマリットです。大財閥ですね。セブンイレブンは、もう20年近
      く前(1988年)にアメリカのサウスランド社と提携したところから始
      まってます。CPには政府の役人も天下ってます。

五郎:天下りは日本だけじゃないんだな。役人はどこも「天国」、かな。

ソムチャイ:日本は良く分かりませんけど、タイでは役人天国です。暮らし向きも高級官
      僚の場合はすごいですね。乗用車は複数持ってるし、メイドさんやドライ
      バーも住み込ませている人が多いです。

五郎:私が今もお付き合いしている人にも、役所の偉い人がいるけど敷地の中に子供さん
   たちの家を2軒建てても未だ広い庭が残っていたね。住み込みのメイドさんがいて、
   メイドさんには子供が二人いたな。その内の一人が成績優秀で、私の友人はその子
   が大学卒業まで学資を出していた。日本の金持ちとはスケールが違う。

ソムチャイ:そういう奇特な人は率直な話し、少ないです。とてもひどい扱いを受けている
      メイドさんやドライバーの人もいます。雇い主によりけりですね。

五郎:金持ちの世界は分からないね、私には。一般庶民の生活ぶりは見た感じ、ぜんぜん変
   わっていないようだけど。

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マクドナルドも大繁盛2007.08.30

ソムチャイ:この10年で様変わりしたのはファーストフードの店が増えたことです。
      ケンタッキー、マクドナルド、ウェンディーズ、ダイキンドーナツ・・・
      ファーストフードの店に事欠きません。どこの店も繁盛しています。
      デパートには必ずテナントで入っています。子供が行きたがりますし・・・。
      ちなみにマックは全国に90店舗あります。最近3年ほど出店を控えていたそ
      うですが、「マック・タイ」の全株式をウィチャー氏(メジャー・シネプレックスCEO)
      らが買い取って新規出店攻勢をかけるそうです。当面はシネ・コンプレックスの中
      に出店するようですけど。

五郎:私が駐在員だった頃に店が出始めたかな。またたく間に広がった感じだね。

ソムチャイ:東京ほどはひどくないと思うんですけど、若者たちが「ファーストフード店はかっこ
      良い」と思って飲んだり食べたりしてますね。東京にいる頃、マクドナルドに小さい
      子供を連れて行って、ハンバーガーとフライドポテトを食べているヤングママを見て、
     「こりゃ、日本の将来はどうなるのかな」なんて思ったことありますけど、バンコクで
     も同じ現象になりつつあるんです。これで良いんでしょうか?

五郎:日本の場合はね、学校給食と化学調味料が食味をおかしくしたという声があるね。みんなが
   同じ味のものを一斉に食べる。ファーストフードに対して抵抗感が無くなってる。サラリー
   マンのコンビニ弁当は奥さんの手間を省いたけど、食べ物が「えさ」になって、愛情は無く
   なった。若者とオジサンがカウンターに座って、牛丼を4・5分で食べている。最近は
  「大戸屋」のような和食ファーストフードが大流行で、中年の婦人が『さば焼き定食』なんか
  食べる姿が珍しくない。日本の新しい食の風景だね。

ソムチャイ:バンコクも程なく同じようになるんでしょうか?。・・・、
     でもちょっと待ってくださいよ。バンコクの方がもっと先を行ってるかも知れませんよ。
     だいたい、バンコクでは台所の無い家が少なくないです。アパートやコンドミニアムには
     流しだけで、調理するところが最初から無いというところがむしろ多いんじゃないでしょ
     うか。部屋の中で火を使われるのは家主や他の住人にとってリスクが大きいし、第一、
     チョット外に出ればおかずを売っている屋台がいっぱいありますから。

五郎:屋台か!なつかしいなア。
   良く買いに行ってたからね。私のところはメイドさんがついていなかったから、お世話になった。
   今でもあるんだろうな・・・。私の住んでたアパートから3分ほどのところに屋台が10軒
   ほど並んでた。おかず屋が3軒、クイティオ屋が1軒、サンドイッチ屋が1軒、コーヒー屋が
   1軒、ナムトウフ(豆乳)屋が1軒、焼き鳥屋が1軒、団子屋が1軒、おかゆ屋・・・という
   ような配置だったかな、今でもはっきり覚えてる。不定期で出てくる「とうもろこし屋」とか
  「デザート屋」もあった。それにセブンイレブンがあったから、間に合わないものは無い。メイ
  ドも奥さんも要らなかったな。

ソムチャイ:ビニール袋に入れてもらって家で食べたんですか?

五郎:そういうこと。朝飯なら30バーツか40バーツですんだね。日本円で100円か150円だよ。
   朝は6時から開いていて、遅いときは昼の12時近くまでやっている。困ったのは土曜・日曜・
   祭日には閉める店が多かったこと。そのときは歩いて10分くらいの屋台街まで買出しだよ。

ソムチャイ:それって、タイ人の典型的な暮らしですよ。五郎さん。

五郎:半分タイ人だったから、そのころは。でもね、今の日本のファーストフードの事情とは少し違
   うような気がする。日本の場合は家に台所もあるし、近くのスーパーで買い物もできる。だけど、
   奥さんは料理をしなくなってきた。家族で一緒に食事をしなくなった。たまに外食してもみんな
   バラバラに注文するから食事で同じものを食べるということはない。親父はカツドン。
   子供はハンバーグランチ。お母さんはスパゲッティー。

 

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空前のゴルフブーム2007.08.30

五郎:遊びの話はどう?先ずはゴルフあたり。

    タイではこの頃空前のゴルフブームだね。

ソムチャイ:タイガーウッズの影響で急に広がったみたいですね。彼のお母さ

    んはタイ人ですから。

五郎:私が駐在してた頃はタイのゴルフ場で見かけるのはたいていが日本人

    だった。日系企業と商談するなら会社訪問よりゴルフ場へ行ったほうが

    早い、って話があったくらいだ。

ソムチャイ:タイ人は少なかったですか?

五郎:パラパラ。それがどうだ、最近ではたまにバンコク行って「さて、ゴルフで

   もしようか」なんて言ったって、土・日、祭日は予約で一杯だよ。ゴルフ場

   はタイ人だらけ。

ソムチャイ:友達の話では、韓国人もタイでゴルフしてるって。今、韓国もすご

   いゴルフブームでどこも一杯だし、料金も高いからって。

五郎:まあ、そのおかげで、「このくそ暑い中をゴルフしているバカは日本人だ

   けだ」って言われなくなった。

ソムチャイ:私は、ゴルフはしないから分かりませんけど、日本と比べて料金は

   安いですか?

五郎:今はもう安いとはいえないね。土・日はグリーンフィーが少なくとも一人

   3000バーツはする。キャディーフィー、カートフィー払うと料金は日本と

   あんまり変わらないね。

ソムチャイ:タイ人もそんな高い料金出してプレーしてるんでしょうか?

五郎:タイ人は別料金のゴルフ場が多いと聞いてるよ。マネージャーの知り合

   いだとか、オーナーの関係者だとか、取引先の紹介だとか「コネ」でプレー

   する人は土・日でも1000バーツそこそこと言うことあるらしい。

   それに、少し田舎に行けば料金は安いね。

ソムチャイ:クラブやウエアーも高いんでしょう?

五郎:タイでも中古の市場が広がってきた。日本から来る「新古品」が結構な

   人気だね。ウエアーはタイの方がむしろ専門だ。安いものはいっぱいある

   ね。

ソムチャイ:ところで、肝心のゴルフのマナーはどうですか?

五郎:タイ人のマナー? 

   人によってだけど、悪い人はいるね。ゴルフ以前の問題って言う人、見か

   けるよ。

ソムチャイ:タイ人でゴルフしている人は役人とか、会社経営者とか、軍人と

    か、ある種の特権クラスとか、ある程度収入の多い人・・・、ハイソの人た

    ちです。

五郎:ハイソだからマナーが良いとは言えないね。前にプレーしている人がい

    ても平気で打ってくる連中がいる。他のコースへ玉を逸らしても挨拶もな

    しで、プレーしているコースに入り込んでくる。ティーグランドに打者がい

    ても大声で話をしている・・・、 こういう人はゴルフする前にやらなきゃな

    らないことがある。ハイソでも行儀の悪い人は悪い。自分勝手で辛抱の

    きかない人がいるね。

ソムチャイ:そうですか。

五郎:キャディーさんに聞くと、いつも来ている態度の悪い人がどこのゴルフ場

    でも何人かいるそうで、その人についたときは一日気分が悪いそうだ。

ソムチャイ:例えば?

五郎:自分が林の中に打ち込んだのに、早く玉を見つけないからって怒鳴った

   り、ヤード数が合ってないって怒ったり、グリーンのラインをキチンと教えな

   いからカップをはずしたなんて何でもキャディーのせいにして怒り狂うそう

   だ。

ソムチャイ:キャディーさんも大変な仕事ですね。

五郎:そういう連中に限ってケチで、チップも少ない。スコアをごまかすように言

   うプレーヤーもいるからイヤだっていうキャディーさんもいるね。

ソムチャイ:タイではスコアをキャディーさんがつけることが多いそうですね。

五郎:私なんかも任せっぱなし。楽だけどね。スコアもね、賭けゴルフしている

   場合は「1打」が大きいから。

ソムチャイ:ゴルフで賭けるんですか?

五郎:中には。

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酔っ払い運転でもOK?2007.07.08

五郎:事故は増えてますか?

ソムチャイ:増えてますね。大きな事故が多くなってます。去年の大晦日から新年にかけて
           4日間で470人が交通事故で亡くなったんですよ。正月気分の酔っ払い運転や、
           バイクの無謀な運転が指摘されてます。

五郎:私の場合は、会社が車を用意してくれてしかもドライバー付きだったから、夜、お客
     さんとカラオケに一杯飲みに行っても帰りの心配はなかったけど。タイ人でお酒を飲ん
     で運転している人は見かけたね。

ソムチャイ:私も見てます。

五郎:取引先の社員が日曜日に遊びに出て、お酒を飲んで運転して人を跳ね飛ばしたっていう
      ことがあったな。跳ねられた人は即死。話を聞いたときはビックリしたけど、もっとビ
      ックリしたのは逮捕もされないで、示談で済ませちゃったこと。示談金が5万バーツだ
      ったとか。まったく信じられなかったね。

ソムチャイ:私の会社の人で、弟を交通事故で亡くした人がいます。つい最近のことですが、
            バイクの二人乗りで、ヘルメットも被らずバイクに乗ってました。彼は友達に乗
            せてもらってたんだそうですが、私の事故と同じUターンのときです。Uターン
            の曲がりハナを乗用車にはねられ、バイクを運転していた人は軽傷だったけど、
            後ろに乗っていた彼は5メートルも飛ばされてそのままだったそうです。乗用車
            の運転手は全く怪我なし。

五郎:それで、賠償金が5万バーツだったとか・・・?

ソムチャイ:地元の警察へ行ったけど、乗用車を運転していた相手は公務員で、警察は乗用車
            の運転手の主張を取り上げただけ。こっちの言うことは聞いてもらえずじまいだ
            ったそうです。相手は全く悪くない、と言うことで賠償金はゼロだったと言って
            ました。

五郎:ゼロはないだろうにな〜。

ソムチャイ:車の運転者がかけていた保険で、見舞金が入ったって。
         それで、お墓を建てて納骨したという話だったです。

五郎:裁判はしないのかな。

ソムチャイ:あんまりしないですね。訴えてもコネがないと棚上げされて、いつ裁判が始まる
            かも分からないなんて話も聞きます。実際、タイは裁判官の数が少ないですからね。

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日本車の値段は高い2007.06.08

五郎:タイでは車の値段が高いよね。

ソムチャイ:ええ、車は高いですね。カローラの1600CCでも80万バーツは
            しますね。五郎さん知ってのとおり、去年タイでは1年間で110万
           台の車が生産されましたから。車はタイの産業の主力になってきてます
           ね。しかもその80%以上が日本車です。タイのトヨタは毎年増収・増益
          です。これって、日本がタイの経済に貢献してるのか、タイが日本の経済
          を支えているのか・・・、どうですか?

五郎:う〜ん。まあ、それは後にして。
      よくそんなに買う人いるよね。みんなどうやって買ってるの?

ソムチャイ:頭金を1割くらい払って後は5年とか6年の月賦払い、
           と言うのが多いですね。毎月1万5000バーツ以上も払うんだから、
           払いきれない人も少なくないです。車のディーラーは車を抵当にしているから、
           焦げ付いても車を差し押さえる、っていうやり方ですね。だから、タイでは
           中古車の値段も安くないですよね。

五郎:なんでそんなに無理して車を買うのかな・・・、やっぱり、タイ人特有の見栄っ張り
      が出てくるのかな?

ソムチャイ:まあそれはありますね。電車やバスで通勤する人間を自分より下に見ている
            ドライバーは多いですね。「オマエ電車通勤かヨ!」みたいな。バンコク市内で、
            どんなに渋滞してようと、やっぱり車です。車は市内のコンドミニアムと同じ
            くらいの価格だから、家一軒しょって走ってるようなもんです。男は特に、電車
            やバスなんかで通勤できるか、なんて思っているの、多いですよ。

五郎:私もバンコク駐在の頃は車を使ってたけど、会社の車でドラーバー付きだったから。
      運転は基本的にドライバーさん任せだった。だけど、お客さんと約束した時間内に行く
      のはなかなか大変だったな。かなり余裕を見ておかないと渋滞で身動き取れないこと
      あるからね。

ソムチャイ:首都環状線ができて、前よりは良くなってます。ただ、車は増える一方だし、
            皇族関係者の外出による交通規制は度々あるし、事故も増えていて車で予定通り
            に動くのは、今でも大変です。

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