五郎:タイの男が日本の女性に関心が高いことは分かったとして、タイの女性
があこがれる男性はどうなんだろう?
スワンニー:タイの女性があこがれているのはやはり、欧米人ですね。英語を
勉強している友達大勢います。
五郎:日本の男は対象外?
スワンニー:憧れの対象としては「枠外」かもしれません。すみません。中年以
上の女性では「日本人は恐い」と思っている人もいます。
五郎:なんで?
スワンニー:映画なんかのせいじゃないでしょうか・・・。戦争映画では日本人
が中国人をいじめたり、殺したりする場面が度々出てきましたし、泰麺鉄
道のを造る時に日本軍にタイ人が大勢殺されてますから。私の母もそん
な話ししてました。
五郎:そうか・・・。まだ戦争が完全には終わっていないんだな・・・。
ソムチャイ:ところが、日本人の印象を一変させた『事件』があったんだよね。
五郎:・・・?
ソムチャイ:スワンも知ってるだろう?『メナムの残照』て言うテレビドラマ。映
画にもなったよな。(トムシャンティー著 角川文庫『メナムの残照』)
五郎:聞いたことあるけど、ドラマを見たことはないな。
ソムチャイ:第二次大戦中の話です。日本軍の海軍大尉コボリとタイ人女性ア
ンスマリンとの恋愛・悲恋の物語・・・です。紆余曲折を経て二人は結婚し
たんだけど、最後にコボリが連合軍の攻撃でバンコク・ノイ駅で死にます。
アンスマリンの腕に抱かれて。コボリは軍人ですけど、どんな圧力にも変
わることなく常に誠実で、アンスマリンへの愛情も揺るぐことがない。太平
洋戦争の様々な苦難と悲劇が二人の愛をを引き裂き、人生をズタズタに
してしまう、と言うお話です。ものすごい人気でした。私も何度も見ました。
五郎:日本人を見ると「名前はコボリか?」とか「コボリの親戚か?」なんて冗
談言われる時期もあったそうだね。
スワンニー:ドラマ見てとても泣きました。日本人てとても誠意があって、勤勉
で規律正しいと思いました。
ソムチャイ:そうなんだよな。早い話がタイ人は日本人のことサッパリ分かって
ない。
五郎:日本人だって、タイ人のことは全然分かってないさ。お互い様。
スワンイー:そういえば、、私は『おしん』も見ました。ヤッパリ泣きました。
五郎:『おしん』はアジアの人、大勢が見た。
スワンニー:「一休さん」「ドラエモン」「忍者ハットリ君」も見てます。面白いで
す。
五郎:アニメは日本が世界に誇る最高の文化だ。え〜と、話がそれちゃった。
元に戻して、タイ人の女性が日本人をどう見てるかって事。
スワンニー:私が知っている日本の方はとにかく良く働きます。とても勤勉だと
思います。礼儀正しいとか時間に正確と言う印象もありますね。
五郎:フーン、なるほど。最近の若い世代は日本でも大分違うけどね。